Androidスマホのバックアップと復元
Androidスマホに入っている、写真・動画、連絡先などのデータは、故障などで完全に失われたら戻ってきません。万一の事態や機種変更などに備えて、バックアップは必ず取得しておきたいものです。アプリを使ってSDカードやクラウドストレージにバックアップを保存し、復元するまでの手順を紹介します。
1. バックアップをどこに保存するか:クラウドストレージ or SDカード
バックアップを取るには、データの保存先を決める必要があります。インターネット上のデータ保存スペースである「クラウドストレージ」と、SDカードの2種類を紹介します。
クラウドストレージの利点・欠点
- GoogleドライブやDropboxなどに代表される、オンライン上にデータが保管できるクラウドストレージサービスを使えば、SDカードのようなメディアは不要です。
- スマホからネットワークを経由してバックアップデータを保存するため、SDカードに比べてファイルの転送に時間がかかります。
- 各サービスには無料で使える容量が設定されています。しかし、バックアップのデータ量が上限を超えると保存できないため、その場合は有料プランを利用するか、SDカードを使う必要があります。
SDカードの利点・欠点
スマートフォンに直接挿入してデータが移行できるmicroSDカードは、クラウドストレージより短時間でバックアップを保存できます。
microSDカードは紛失や破損したらデータを戻せないため、管理には十分注意する必要があります。また、バックアップ用に新しくSDカードを購入する際は、保存するデータ量はもちろん、対応するSDカードの種類を機種の製品仕様などで確認します。
2. 専用アプリでバックアップを‥‥
Androidスマホでは、「JSバックアップ」が定番バックアップアプリの一つです。バックアップ先は、登録しているGoogleアカウントのクラウド上、またはmicroSDカードから選択可能です。
Google PlayストアからJSバックアップをインストールしてください。
バックアップできるデータは
- 具体的には以下のデータが取得できます。
- 連絡先
- 通話履歴
- SMS
- MMS
- カレンダー
- ブックマーク
- システム設定
- ホームショートカット
- アラーム
- 辞書
- ミュージックプレイリスト
- アプリ
- 写真・画像
- 音楽
- 動画
- 文書
バックアップできないデータ
以下のようなデータはバックアップできないので、別途対応が必要です。
ホーム画面のアプリ配置
バックアップ前にインストールしてホーム画面に表示していたアプリのショートカットや壁紙は消えてしまうため、再度インストールして配置しなおす必要があります。
アプリ内のデータ
スマホにインストールしていたアプリ自体は復元できます。また、Android 6.0以降であればGoogleドライブにアプリ内データのバックアップを取ることができますが、1アプリ25MBまでの容量制限などがあり、なかなかアプリ内データのバックアップは容易ではありません。